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Brand PickUp vol5.ドイツ・カールメルテンス 造形美あふれるステンレスプロダクト

中世の時代から刃物と金属加工で世界的に有名な街、ドイツ・ゾーリンゲンを拠点とするカール・メルテンス社。1919年、ハンティングや家庭用のポケットナイフ専門の刃物研ぎとして創業しました。高い技術力を持っていた事からカトラリーの製造を始め、その後ステンレス製のキッチン、インテリアアイテムの製造へと事業を拡大していきます。その高いデザイン性は世界でも広く評価されており、iFやred dotといったデザイン賞を多数受賞しています。そんなカール・メルテンス社の金属加工とデザインに対するこだわりを語ってもらいました。

カールメルテンス社長

3代目社長クルト・メルテンス氏

カールメルテンス工場

- カール・メルテンス社について教えて下さい。

カール・メルテンス社は、世界の食文化に貢献し、すばらしい食事を演出してくれるテーブルウェア、生活を楽しむ人を彩るインテリアアイテムを製造しています。製品ラインナップは、カトラリーのように毎日使うモノだけでなく、バーグッズやシガー用のグッズなど、使うことに情熱と喜びを感じるようなアイテムも多いですね。

すべての製品において、その斬新なデザインは他社と一線を画し、ブランドの個性となっています。私たちの製品の魂ともいうべき本質は、「使う」ということによって表れます。私たちは、デザインによって「使う」ことの喜びや価値を高められると信じています。機能をかねそなえた、言わば機能の延長線上としてのデザインをカール・メルテンスのブランドとしてユーザーに認識してもらえるよう努力しています。

- 素材と製品のクオリティに対するこだわりを聞かせて下さい。

製品の約70%が、ドイツ国内ゾーリンゲンにて製造されています。技術的にドイツ国内での生産が難しい製品は、厳しい品質管理基準を満たす外注先にカール・メルテンス社の認定書を発行し、製造依頼をしています。ただし、ほぼすべての商品の最終研磨作業はゾーリンゲンの自社工場において行っています。我々の製品作りにおいて伝統的な技術を持った熟練の職人は不可欠で、今日においても多くの行程、特に研磨の行程は職人の手作業で行われています。

製品には基本的に18-10ステンレスのみを使用します。鉄に他のマテリアルを融合する事により、生活環境での使用に耐えうるもの、すなわち高貴なものになります(ドイツ語においてステンレスはEdelstahl = 高貴な鉄という意味)。18-10ステンレスの金属には18%のクローム、10%のニッケル、72%の鉄が含まれます。クロームは錆を防ぎ、ニッケルは対酸性を強め、金属に輝きを与えます。まさに高貴になるわけです。

■18-10ステンレスとは
いくつかあるステンレスの規格の一つ。鉄の中に混ぜたクロームとニッケルの割合がそのまま呼び名となっている。一般的な雑貨やカトラリーによく使われる18-8ステンレスに比べてニッケルを多く含み、腐食、錆びにつよく、光沢があるのが特徴。一般的に18-8ステンレスに比べて18-10ステンレスの方が高価。

カールメルテンス使用イメージ

カールメルテンス社工場

- 日本を意識したシリーズがありますね?

控えめで知的なアジアの食文化を参考に製作したのがミナモトシリーズです。他のシリーズとは全く独立したシリーズで、アジアボウル、箸、碗に木製のトレーを中心に展開しています。落ち着きを感じさせるフォルム、綿密に加工させたウォールナットやガラスといったマテリアルは、アジアの食文化の瞑想的発想を意識しています。ミナモトは、アジアの食文化とお客様へのホスピタリティに対する敬意から生まれました。シリーズの全てがオブジェとして目でも味を楽しんでもらう事を第一に考えています。

- 今後の方針や、日本へのメッセージなど。

カール・メルテンス社は3世代にわたる家族企業として、高品質そして時代を超越したドイツのデザインに取り組んできました。ブランドを掲げる我々の製品は、食べることの喜びや、日常生活におけるイベントの価値をより高める為にあります。我々の企業としての方針は、1つには環境に対する責任を負うこと。もう1つは伝統を受け継ぎながらも革新的な事にチャレンジする事にあります。このようなドイツブランドの思想はきっと日本の皆様にも共感して頂けることと思います。


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